韓国ドラマ – 悪の花 – あらすじ-9話～10話
韓国ドラマ「悪の花」のあらすじ、キャスト、相関図など、
最終回までネタバレありで、全話お届けします。悪の花は、韓国では16話で放送されましたが、日本では全24話で放送されます。どちらも１話あたりの放送時間の都合によるものなので内容は変わりません。
韓国ドラマ – 悪の花 -概要
正体を隠して生きる夫と、真実を追う妻が繰り広げる、サスペンスロマンス。脚本を担当したユ・ジョンヒはこの悪の花で、初めての連続ドラマの脚本を書いた。サスペンスとしても見ごたえがあるが、見事に主人公の愛という感情を知る過程を描いている。家族への愛が解らないまま、偽りの人生を守るために必死になる主人公ペク・ヒソンをイ・ジュンギが見事に演じ、愛する夫が殺人犯なのではないかと疑う妻チャ・ジウォンを演じるムン・チェウォンとの相性も抜群だ。悪の花は、百想芸術大賞に５部門ノミネートされた。
演出:キム・チョルギュ
脚本：ユ・ジョンヒ
放送年：2020年（韓国）
視聴率：平均3.8％ 最高5.6％
韓国ドラマ – 悪の花 -あらすじ
金属工芸作家のヒソンは、刑事の妻のジウォンと娘のウナと幸せに暮らしていた。18年前に故郷で起きた連続殺人事件の犯人ミンソクと、その息子ヒョンスについて調べていた週刊誌の記者ムジンは、ミンソクが金属工芸作家だった事からヒソンの工房を訪ねた。そこでヒソンを見てムジンは思わず「ヒョンス」と呼んでしまった。ヒョンスは、父が自殺した後、村長を殺した犯人として指名手配され、逃げていたが、あるきっかけで出会った病院長の息子ペク・ヒソンとして14年間生きてきたのだった。そんなある日、ヒョンスになりすました人物が殺人事件を起こした。もちろんヒソンがやったのではない。ムジンは、特ダネ目当てでヒソンに協力することにした。ヒソンの妻の刑事ジウォンは、事件を担当しヒソンへの疑惑が湧いてきていた。
韓国ドラマ – 悪の花-あらすじ-9話
ジウォンは家に帰りヒソンの工房の地下室へ降りて科学捜査キットの薬品を床にまいた。照明を消すと、床に広がる血痕が浮かび上がり、ムジンの手首を縛ったと思われるケーブルを見つけ、愕然とした。
一方、ヒソンは偽の父マヌから薬品を受け取り、白衣を来てギョンジュンの病室に入り込んだ。 ヒソンが近づくとギョンジュンが目を開け、待っていたと言った。ヒソンは、妻が死んだと知ったときどう感じたのか等を聞き、魚のストラップは父の葬式の時に、誰かが姉に渡したものを貰ったのだと話した。そして、ミスクが拉致されたのを見たという目撃証言と、自分がした、父と一緒にいたという証言。どちらも本当だったら、他に共犯者がいるという事になる。余命２カ月なら、ヒョンスではなく、本当の犯人を追うべきだと言って、ギョンジュンを殺さずにその場を後にした。
翌日、ギョンジュンはヒソンの指示通り、スンギルへの殺害容疑とヒソンへの拉致監禁殺害容疑を認め、過去の連続殺人事件の警察の捜査結果に恨みを抱いて犯行に及んだと供述した。
チョン・ミスクが拉致されたのを目撃したのに、証言を覆したチャン・ヨンヒは、ムジンの雑誌社てインタビューに応じる事にした。そして、当時の留守番電話のテープを聞かせて、連続殺人事件の共犯者から脅迫されていた事実を明かした。
ジウォンは、ナム・スンギルの妻から、昔ト・ヒョンスが置いていったスポーツバッグを渡され、「彼を捕まえます｡ 」と約束した。
ヒソンは家に帰ってきて緊張が解け気分が良かった。一方、ジウォンは、ヒソンがト・ヒョンスだという事に気づいたが、密かに捜査することに決め、様子をうかがっていた。
ジウォンは、農機具倉庫で見つかったヒソンの時計は、どこにもなかったと嘘をついて新しい時計を贈った。また、ヒソンから工房の地下室の鍵が壊れていると言われると、入院中に友だちにあげるためにウナの歩行器を探したとごまかした。そして、ウナを幼稚園に送った帰りに役所に立ち寄り、ヒソンの家族関係証明書を取り、ヒョンスが14年間ヒソンとして生きてきた事を確認した。しかし、なぜヒソンの両親が協力したのかが解らなかった。
ムジンは2002年チョン・ミスクの拉致現場を目撃したチャン・ヨンヒが共犯者から脅かされる内容のテープを公開し、初日に150万ものアクセスがあり、一躍有名人になりテレビに出演した。
ムジンは、テレビ番組でヨンヒがチョン・ミスクを犯人が拉致したところを見たが、ト・ミンスクの息子ヒョンスが父と一緒に映画を見ていたと証言し、ヨンヒが酒を飲んでいたため証言の信憑性が疑われた。その後、ミンソクが自殺し、犠牲者の親指の爪と所持品が彼の工房で発見された。ヒョンスが自治会長を殺害し逃亡したことでヨンジュ市連続殺人事件が発覚した。しかし、ヨンヒが共犯者に脅迫され、証言を撤回したため、過失捜査を怖れた警察が事件を隠滅したと話し、共犯者の脅迫テープを公開し、連続殺人事件の共犯者はヒョンスだと断定した。
その夜、ジウォンはわざとテレビをつけ、その様子をヒソンに見せた。しかし、ヒソンは興味がないふりをしてチャンネルを変えた。そしてジウォンが寝室へ入るやいなや、ベランダに出て音声を聞くとムジンに連絡した。
第三者の可能性を調べてほしいと要請するヒソンに、ムジンは「指図するな。お前が一番の容疑者だ｡ お前は信頼できない｡ 」と言って電話を切った。
ニュースを見た翌日、ヒソンの偽の父ペク・マヌは、ヒソンを事務所に呼び出し、パク・ギョンジュンを殺さなかったことを責めた。そして、今後正体がバレそうな事が起こったら消えるように言った。
ジウォンは、幼い頃のヒョンスがカウンセリングを受けている映像を見た。13歳でサイコパスの要素があり、感情を表さないヒョンスが常備していたカセットプレーヤーを触ると感情的になった。ジウォンは、ナム・スンギルの妻から渡されたスポーツバッグにもテープが入っていたので聞いてみた。
韓国ドラマ – 悪の花-あらすじ-10話
ジウォンは、ナム・スンギルの妻から渡されたスポーツバッグにもテープが入っていたので聞いてみたが、聞き取れない状態だった。そして、スンギルの妻に連絡をし、なぜスンギルがヒョンスがバッグを取りに来ると言ったのかを尋ねたが、電話の回線が悪くて聞き取れなかったので、ヒョンスのバイト先だった中華料理店へ向かった。そして、オーナーに同じ質問をし、ヒョンスがいつもそのカセットテープを聞いて恍惚としていたことや金属工芸の工房の開店資金を貯めていたことを知った。
その後、ジウォンは、ヒョンスのスポーツバッグをテーブルに置き、カセットテープとスケッチブックを差し出し「ヒョンスを捕まえるから協力して欲しい。」とヒソンに言った。そして、ト・ミンソクの工房にヒョンスの作品が残っているかも知れないから一緒に来てほしいと頼むジウォンに、ヒソンは笑顔でうなずいた。
ニュースを見てヒョンスの姉ト・へスがムジンを訪ねて来た。ヘスはムジンの初恋の人だったので、ムジンは舞い上がり、自宅で話を聞くことにした。ヘスは、録音テープの声はヒョンスの声ではないと告げた。そして、自治会長を殺したのは自分だと告白した。
ジウォンとヒソンは、暗くなってミンソクの工房に到着し、懐中電灯を付け、窓から入った｡ そしてジウォンは、ヒソンが殺人現場の地下室の檻を見つめている間に、カセットプレーヤーのボタンを押し、女性がハミングする音を流し、カセットプレーヤーを檻の前のテーブルに置いた。
ヒソンは、明らかに動揺した。しかし、ジウォンはヒソンを無視して「ト・ヒョンスが働いていた中国料理店の店主が、彼の作品を持って来てくれるのでヒソンさんに見てほしい｡ 」と告げた。明らかに正気を失った様子で近づいて来たヒソンに、ジウォンは危機感を感じ、銃に手をやった。しかし、その瞬間ヒソンは床に倒れ、ジウォンはヒソンを車に連れて行った。ジウォンはそんなヒソンを見て罪悪感を感じたが、「 14年間騙されていたんだから、心を鬼にしなくては｡ 」と自分に言い聞かせた。
ヒソンは「ド・ヒョンスは、連続殺人犯かも知れない。危険だから止めろ。 」と言ったが、ジウォンは「 私はそんな危険な男を野放しにはできない｡ 」と反論した。
その夜、ヒソンは、ムジンを訪ね、姉のヘスが共犯者を見た可能性があるからを見つけるのを手伝ってくれるよう頼んだ。その頃、ジウォンはGPSが埋め込まれているヒソンに贈った新しい腕時計から、ヒソンがムジンの家に行っている事をつき止めていた。
2005年の秋、ヒョンスは交通事故に会い、パク・マヌの家で治療を受けた。自分をひいたはずのヒソンは植物人間になっていた。マヌは、ヒョンスに外科長に任命されたが事故が発覚すれば失ってしまうと説明し、ヒソンの過去を記したノートを差し出しヒソンとして生きる様に言った。ヒョンスは、ヒソンと同じように髪を金髪にして役所へ行き、個人的な質問に完璧に答えて身分証明書を作った。
