韓国ドラマ – 悪の花 – あらすじ-11話～12話
韓国ドラマ「悪の花」のあらすじ、キャスト、相関図など、
最終回までネタバレありで、全話お届けします。悪の花は、韓国では16話で放送されましたが、日本では全24話で放送されます。どちらも１話あたりの放送時間の都合によるものなので内容は変わりません。
韓国ドラマ – 悪の花 -概要
正体を隠して生きる夫と、真実を追う妻が繰り広げる、サスペンスロマンス。脚本を担当したユ・ジョンヒはこの悪の花で、初めての連続ドラマの脚本を書いた。サスペンスとしても見ごたえがあるが、見事に主人公の愛という感情を知る過程を描いている。家族への愛が解らないまま、偽りの人生を守るために必死になる主人公ペク・ヒソンをイ・ジュンギが見事に演じ、愛する夫が殺人犯なのではないかと疑う妻チャ・ジウォンを演じるムン・チェウォンとの相性も抜群だ。悪の花は、百想芸術大賞に５部門ノミネートされた。
演出:キム・チョルギュ
脚本：ユ・ジョンヒ
放送年：2020年（韓国）
視聴率：平均3.8％ 最高5.6％
韓国ドラマ – 悪の花 -あらすじ
金属工芸作家のヒソンは、刑事の妻のジウォンと娘のウナと幸せに暮らしていた。18年前に故郷で起きた連続殺人事件の犯人ミンソクと、その息子ヒョンスについて調べていた週刊誌の記者ムジンは、ミンソクが金属工芸作家だった事からヒソンの工房を訪ねた。そこでヒソンを見てムジンは思わず「ヒョンス」と呼んでしまった。ヒョンスは、父が自殺した後、村長を殺した犯人として指名手配され、逃げていたが、あるきっかけで出会った病院長の息子ペク・ヒソンとして14年間生きてきたのだった。そんなある日、ヒョンスになりすました人物が殺人事件を起こした。もちろんヒソンがやったのではない。ムジンは、特ダネ目当てでヒソンに協力することにした。ヒソンの妻の刑事ジウォンは、事件を担当しヒソンへの疑惑が湧いてきていた。
韓国ドラマ – 悪の花-あらすじ-11話
ヒソンの元にヘスが教えている彫刻教室を突き止めたというムジンからの知らせが入った。あまりにも早いので、ヒソンはムジンが姉と連絡を取り合っていたのではないかと怪しんだが、喧嘩をして家出したミスクに、ギョンジュンがどうして失踪届けを出したのかを刑務所へ行って聞いて欲しいと頼んだ。
ムジンはヘスにヒョンスを見つけたと伝えた。ジウォンは、アート企画展の関係者と会議があるから帰りが遅くなると連絡をしてきたヒソンの居場所を調べると、郊外へ向かっている事がわかり追跡することにした。
ヒソンは、ムジンが指定した複合施設の廃墟のプールサイドでヘスと再会した。そして、魚のストラップは誰に渡されたのかと聞いたが、ヘスは泣きながらヒソンを抱きしめた。実はヘスは当時、自治会長に襲われ衝動的に刺して殺してしまい、駆け付けたヒョンスが罪を背負ったのだった。そして「あれは全て僕の決断だった｡ 」と言ってヘスを抱きしめた。
ヒソンが結婚して子供もいると言って、家族写真を見せたので、ヘスは嬉しくて涙を流した。その後、ヒソンは、「父さんには共犯者がいて、 姉さんに父さんの葬式の時に魚のストラップを渡した人なんだ。」と共犯者を探している事を話した。
ジウォンはその話を隠れて聞いていて、ヒソンが犯人ではないという事を知った。ヘスが家族写真のジウォンの顔に見覚えがあったので、警官なのかと聞くと、ヒソンは、「そう、パク・ギョンジュン事件の担当刑事だった｡ でも僕は最後の最後までペク・ヒソンとして生きる｡ 」と告げた。そして「彼女を愛しているの？」と尋ねるヘスに「一度もそんな風に思ったことはない｡」と答えた。ジウォンは、それを聞いて愕然とした。
ジウォンは、警察署に戻り、ロッカーからヒョンスのスポーツバッグを取り出し、人気のない場所でカセットプレーヤーと共に全て燃やした。その後、家に帰りいつものようにヒソンと会話をし、心の中で「ウナのために最後までペク・ヒソンとして生きて。」と思い、離婚することを決意した。
翌日、ヒソンはムジンの家でヘスに、ミンスクの葬儀で魚のストラップを渡した男について聞いたが、黒いマスクに黒い帽子で顔が隠れていたので、顔を思い出すことは出来なかった。その人は、助けが必要になった時に連絡できるようにと電話番号を教えてくれたが、家が全焼したときに焼失してしまった。
ヒソンは共犯者の脅迫メッセージの後ろに流れている、リズミカルなトントンと言う音が気になっていた。ムジンは、パク・ギョンジュンから得た情報をまとめて2人に話した。
2002年5月9日夫と口論して家を出たチョン・ミスクは、3日後バス停でギョンジュンから電話を受け、交通事故で入院したことを知り、バス停に向かった｡ 以後連絡が途絶えた｡
一方、ヨンジュ市殺人事件の捜査会議で、犠牲者の共通点を模索していたとき、ジウォンは、チョン・ミスクを除けば、失踪した犠牲者を誰も探さなかった事実を明らかにした。そして、共犯者がミンソクの車を借りてミスクを拉致したという理論が成り立つと説明し、ミスクが家を出たあと3日間で接触した人物57人の中に共犯者がいると明言した。
韓国ドラマ – 悪の花-あらすじ-12話
ヒソン達は、行き詰って、気分転換にピザを頼むことにした。そんな時、ムジンにジウォンから電話が来た。会いたいというジウォンに、腸炎で動けないと嘘をついて断り電話を切った。その直後、ベルが鳴り、ピザだと言って玄関を走り出たムジンは、ジウォンがいるのを見てショックを受けた。ジウォンは、捜査会議でミンソクと共犯者が車の鍵の受け渡しのために2度会っている事とヒソンと共犯者が遭遇した可能性がある事をムジンに知らせるために来たのだった。そこにピザが３枚配達されジウォンが怪しんでいるとヒソンが後ろから声をかけてきた。
その頃、コン・ミジャは、植物人間の息子（本当のヒソン）の呼吸マスクを外したが、そこへマヌが駆け込んできてもみ合いになった。その時、心停止の音がピーッと鳴り、息子ヒソンを見たマヌとミジャは、ヒソンの目が開いているのを見て驚いた。
ジウォンは、夫ヒソンの腕時計に仕込んだGPSでヒソンがムジンの家にいることを突き止め訪ねて行った。ヒソンはムジンの家にいる理由をジウォンに聞かれ、適当にごまかした。
ムジンの家に入ると、そこにヘスもいて、以前パク・ギョンジュン事件で会ったときは協力的ではなかった事を謝罪し、ムジンと幼馴染なので共犯者捜しを手伝っていると言った。ジウォンは、取り調べに来たのではないので説明は要らないと答え、窓に近づき、ムジンの箇条書きのメモを読んだ。そして、お互いに助け合うことを提案し「罠」とはどういう意味かと尋ねた。ムジンは、ド・ミンソクが罠を仕掛けるのが好きだったとヘスから情報を得たと答えた。
ムジンは、共犯者の脅迫メッセージをジウォンに聞かせた。ジウォンは、背後に流れるトントンという音を警察の音声分析機関に持ち込んで調査することにした。
ヘスが家に帰ろうとすると、ジウォンは「本当に共犯者を捕まえたいのですか？弟のド・ヒョンスかもしれないけれど｡ 」と言った。するとヘスは、「弟はそんな子じゃない！」と怒った。そんなヘスにジウォンは、子供時代のカウンセラーから聞いたヒョンスの異常性を示す言葉を告げた。
ヘスは、それでもヒョンスをかばい、自治会長を殺したのは自分で、ヒョンスが身代わりになったことを告白しそうになったので、ヒソンはわざとコーヒーをムジンのパソコンの上にこぼし、ジウォンの気を反らせた。
ヘスは帰りがけに、「催眠術を受ければ共犯者を思い出すかもしれない。何とかしてヒョンスを助けたい｡ 」とムジンに言った。
帰りの車の中で、ジウォンはト・ミンソクが息子をアリバイとして使い、他の誰かにチャン・ミスクを誘拐させたのではないかと考えているとヒソンに伝え、もしヒソンがト・ミンソクだったら、どうやって鍵を共犯者に渡すかと聞いた。ヒソンは、あの時の15時40分のアートギャラリーから、ファミリーレストラン、バー、事件後の深夜に映画館を去るまでの記憶を鮮明に思い出した。
一方、本物のヒソンが目覚めたことに、父ペク・マヌは喜び、つきっきりで看病して、「将来は好きな仕事に就き、良い人と結婚し、可愛い娘を持つ父になって幸せな人生をおくれる｡」と息子を励ました。
ジウォンの元に、共犯者の脅迫メッセージの音声分析結果が出たという連絡が入った。背後の音についてはわからないが、別の男性の声で「灰皿はいりませんか？」という声が入っていたと言い、ヒソンに聞かせた。その声を聞いたヒソンは、ミスクが誘拐された夜に、バーで腕に刺青のあるバーテンダーがミンソクに灰皿を渡し、アイスピックで氷を叩いていた光景や、黒いコートと帽子を被った人物がミンソクのコートを落とし、それを拾ってミンソクに渡した事を思い出した。そして、あの時に車の鍵を渡したのだ気が付いた。
