中国ドラマ- 上陽賦 運命の王妃 -あらすじ-19話
中国ドラマ「上陽賦 運命の王妃」のあらすじ、キャスト、相関図など、
最終回までネタバレありで、全話お届けします。上陽賦 運命の王妃は、中国では68話で放送されましたが日本では全43話で放送されます。どちらも１話あたりの放送時間の都合によるものなので内容は変わりません。
中国ドラマ- 上陽賦 運命の王妃 -概要
上陽賦 運命の王妃 は、中国を代表する国際派女優チャン・ツィイーが、初めて連続ドラマに主演した事で話題になり、累計販売部数60万部、寐語者の⼈気⼩説「帝王業」を元に製作期間4年、総製作費170億円をかけて作られた超大型スペクタクル時代劇、国と民を救った英雄、王と王妃の伝説の物語です。チャン・ツィイーが演技力を絶賛したジョウ・イーウェイ。さらに主役級の実力派俳優、ユー・ホーウェイ、トニー・ヤン、ユアン・ホンといった豪華な面々が脇を固めています。監督は中国映画界で撮影監督として数々の賞を受賞したホウ・ヨン。撮影監督には、「グランド・マスター」で数々の賞を受賞したフランスの著名監督フィリップ・ル・スール、さらに衣装デザイナーにアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされたウィリアム・チャンなど超一流のスタッフ陣が製作に携わっています。
監督:ホウ・ヨン
脚本：ルオ・ソン
原題：上阳赋
放送年：2021年（中国）
中国ドラマ- 上陽賦 運命の王妃 -あらすじ
古代中国、ある動乱の時代。皇帝の妹の長公主・馬瑾若(ばきんじゃく)と丞相、王藺（おう りん）の間に生まれ「上陽郡主（じょうようぐんしゅ）」の名を授かった王儇（おうけん）は、美貌と知性に恵まれ、誰からも愛されて育ち、親しい人からは幼名で阿嫵（あぶ）と呼ばれていた。王儇は、幼いころから第３皇子、馬子澹（ばしたん）に心をよせていたが、政略結婚をさせられる。その相手は、一般の兵から将軍の地位まで上り詰め、戦の神と呼ばれる蕭綦（しょうき）だった。家族と愛、陰謀と裏切り、王朝に渦巻く権力闘争の中で、望まぬ婚姻であったが、二人はしだいにひかれあい強い絆で結ばれていく。そして、命を懸けて、共に国の困難を乗り越えて行く。
中国ドラマ-上陽賦 運命の王妃-あらすじ-19話
王儇は久しぶりに伯父の皇帝を訪ねた。皇帝は、体の具合がよくなく、王儇の誕生日の祝いの席には出席できないが、その代わりに絵を描いてくれていた。その時、急に激しく咳き込み、皇帝は血を吐いて絵が汚れてしまった。王儇は、赤い絵の具で血が付いた部分を塗りつぶし、夕日にした。
皇帝は自分が犯した最大の過ちは蕭綦を疑ったことだと言い、遺言を残した事を話した。
王儇(おうけん)は皇帝が描いてくれた誕生日の祝いの絵を貰って帰ろうとしたところ、叔母である皇后に呼び出された。城門では蕭綦(しょうき)が心配そうに王儇を待っていた。
皇后は皇帝が第三皇子・馬子澹(ばしたん)に皇位を譲るつもりではないかと疑い、王儇からなにか情報を得ようとしていた。王儇もそのことに気が付いて、子澹は文人であり儒家で、政には向いていないし、皇権はすでに王氏のもので、疑う必要はないと言って皇后を安心させたが、皇后は納得できずにいた。その頃、王儇を待っていた蕭綦に、竇(とう)夫人が見つかったという報告が入り、蕭綦は急いで帰っていった。
翌朝、皇后は皇帝を訪ね、息子のために遺言書を要求した。だが、皇帝はすでに準備してあると言い、次期皇帝は自分が決めると言った。そこで、皇后は皇帝の心変わりを確信し、子澹に皇位を譲つもりなら命が危うくなると脅し、助けたければ遺言書を燃やして今すぐ子隆(しりゅう)に譲位するように迫った。すると皇帝は仕方なく遺言書を隠した場所を示した。皇后が、手を伸ばして遺言書を取ろうとしたところ、突然、皇帝が襲いかかってきた。
夜も更けた頃、豫章王府に宮中の使いがやって来て、皇帝の死を伝えた。蕭綦はすぐ兵を集め、出発した。王儇は皇帝からもらった絵を眺めながら、昨日のことを思い出していた。皇帝は、王儇に遺言書は扁額（へんがく）の上にあるから自分が死んだら開封するようにと言い残していた。
その頃、慈安寺でも静慈師太が長公主・馬瑾若(ばきんじゃく)に皇帝の崩御を伝えていた。
蕭綦は直ちに東宮へ駆けつけたが、すでに王藺（おうりん）が東宮へ入り、門前には禁衛軍が立ちはだかっていた。しかたがなく蕭綦は、大きな声で寝殿に聞こえるように「皇太子殿下の命令により東宮を警護します。皇太子殿下、ご無事でしょうか？」と言ったが、皇太子の返事はなかった。しばらくして、やっと皇太子が「私も妃も中にいて丞相に守られている。心配には及ばぬ。兵を連れて帰ってくれ。」と答えた。蕭綦が東宮の外をお守りしますと言うと、王藺が皇太子夫婦を連れて出て来た。
蕭綦は皇太子を拘束した丞相を非難したが、王藺は誤解だといった。その時、潜んでいた射撃隊が一斉に姿を現し、蕭綦に狙いを定めた。そのすきに王藺は東宮へ戻って行った。
その頃、王儇の元に龐癸(ほうき)が状況を伝えに来ていた。そして、王儇は夜が明ける頃、宮殿に到着した。そこに宋懐恩(そうかいおん)が来て、皇太子が丞相に拘束された事を告げた。また、皇后は式乾殿にいて、丞相に包囲されていた。
王儇（おうけん）は、式乾殿に入り皇帝の顔を見ようとしたが、皇后に止められた。そして、死因を聞いてもはぐらかされた。王儇は、皇帝から遺言書を預かっていると言った。皇后は、子澹に皇位を継がせてなるものかと必死で王儇から遺言書を奪い取り、火鉢に遺言書を落として燃やそうとした。しかし宮女として潜入していた王儇の密偵が危ないところで遺言書をつかみ、龐癸に投げ渡し、皇后の首に短刀を突きつけた。
王藺（おうらん）は皇太子夫婦を人質にして逃げていたが、寧朔軍に追い詰められた。そこに王儇が皇后を連れて現れた。そして、皇帝の遺言状を読んだ。「皇位を受け継ぐ者は天の意思に従い天を敬い、民を安定させよ。徳を積み、先祖の教えを尊重し、民心に寄り添え、ここに皇位の継承を命じる。余の遺志を継ぎ国を治める次期皇帝は皇太子・馬子隆とする。」
皇后は緊張が一気にほぐれ、その場に倒れた。驚いた子隆（しりゅう）は母の元へ行こうとしたが、王藺はまだ皇太子夫婦を解放しなかった。王儇が説得をすると、王藺は皇帝の遺言には従うが、子隆が皇帝にふさわしい人間になるまで自分が政を補佐すると言った。しかし蕭綦(しょうき)は謀反という大罪を見逃すことはできないと主張した。すると、王藺は式乾殿にしかけた火薬を爆発させて、皆を道ずれにすると言って脅かした。そこに妻の長公主・馬瑾若(ばきんじゃく)がやって来た。
長公主・馬瑾若は、「長い夫婦生活で借りは全て返しました。今日をもって私、馬瑾若、晋敏(しんびん)長公主はあなたと夫婦の縁を切ります。そんなに馬氏を嫌うなら私も兄と逝きましょう。」と言って足元に落ちていた兵士の剣を拾い、自ら首を斬って自害した。王藺は慌てて駆け出し馬瑾若に駆け寄ったが手遅れだった。王儇は、あまりのショックに目の前が真っ暗になり、お腹を抱えてうずくまった。蕭綦(しょうき)は驚いて阿嫵を抱きしめたが、その時、王儇の足元から血が流れた。
胤暦２年９月、大成皇帝・馬曜(ばよう)の国葬が執り行われた。そして10月５日、皇太子・馬子隆の即位式が行われた。子隆は豫章(よしょ)王・蕭綦に国政の補佐を命じ、温宗慎(おんしゅうしん)を侍中に復職させた。新皇帝の即位と共に皇后は皇太后となり、皇太子妃は皇后になった。
馬瑾若は、慈安寺に埋葬された。王儇は、母とまだ見ぬ子を同時に失い悲しみに打ちひしがれ、母の遺灰を抱いたまま、母のお墓から離れようとしなかった。そして、涙が枯れ果てた頃、ようやく母の墓をあとにした。子隆は、王藺を反逆の罪には問わず、王氏一族の罪を放免してくれた。しかし王藺の罪は重く３日後に処刑される事になった。
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