
中国ドラマ-三国志 秘密の皇帝 -あらすじ-21話(吹き替え版)33・34話(字幕版)
中国ドラマ「三国志 秘密の皇帝」のあらすじを、最終回までネタバレありで、全話お届けします。三国志 秘密の皇帝は、中国では54話で放送されましたが日本の吹き替え版(NHK等)では全33話で放送されます。どちらも1話あたりの放送時間の都合によるものなので内容は変わりません。
中国ドラマ- 三国志 秘密の皇帝 -概要
三国志 秘密の皇帝は、中国を代表する歴史小説「三国志」を舞台にしていますが、本物の皇帝・劉協(りゅうきょう)は亡くなり、地方で育った純朴な双子の弟の劉平(りゅうへい)が皇帝に成り変わるという事に焦点を当てた、まったく新しい発想の三国志です。主演は中国のイケメンオーディション番組出身のマー・ティエンユー。出演している俳優は美男美女ぞろい。豪華なセットや衣装に目が奪われますが、物語は命を懸けた激しい権力闘争のなかで、陰謀、策略、駆け引きありで、敵と味方が入り乱れ、複雑に絡み合い目が離せなくなります。この三国志 秘密の皇帝は、中国では動画配信サイトで配信され、動画再生数30億回を記録しています。
監督:パトリック・ヤウ スティーブ・チェン
脚本:チャン・ジャン
原題:三国機密/三国志 Secret of Three Kingdoms
制作:2017年 放送:2018年(中国)
中国ドラマ- 三国志 秘密の皇帝 -あらすじ
後漢末期、曹操(そうそう)、孫権(そんけん)、劉備(りゅうび)の戦国時代。頭角を現した曹操(そうそう)は、皇帝・劉協(りゅうきょう)を傀儡(かいらい)にして勢力を伸ばしていた。一方、心優しい青年、楊平(ようへい)は、幼いときから司馬(しば)家に預けられ、司馬懿(しばい)たちと兄弟のように育っていた。そんなある日、父が突然楊平を引き取りにやってきた。父と都に向かう道すがら、楊平は思わぬ秘密を知らされた。楊平の実の名は劉平(りゅうへい)で、皇帝、劉協の隠された双子の弟だというのだ。しかし、劉平が都に着いた時には、病弱な皇帝はすでに息を引き取っていた。亡き兄の遺志を継いで皇帝に成り代わった劉平は、皇后の伏寿(ふくじゅ)と幼なじみの司馬懿と共に漢王朝を再興するために曹操との戦いに挑んでいく!
中国ドラマ-三国志 秘密の皇帝 -あらすじ-21話(吹き替え版)33・34話(字幕版)
崔琰(さいえん)が劉平に会いに来た。曹操のもとで働くように言われ、断ろうとしていたのだった。しかし、劉平は「朕は曹操に見張られている。儒学生たちを守るためにも、曹操の元で耳目になってくれる者が要るのだ」と説得した。
曹操は、満寵が持ってきた「董承の反乱と司馬懿の動き」という報告書を読み、司馬家が漢王朝と深くかかわっていることに驚いた。そして郭嘉(かくか)に、司馬懿が自分の誘いに応じる気があるか試すために「楊平はどこだ」と聞くようにと命じた。
任紅昌(じんこうしょう)と呂姫(りょき)は、隠れ里に戻り、子供たちの面倒を見て過ごしていた。浮かない顔の任紅昌に、呂姫は「そろそろ自分の幸せを考えるべきです」と進言した。そこに郭嘉(かくか)がやってきて、任紅昌に陛下に「楊平はどこだ」と書いた文を司馬家に送った事を伝えて欲しいと頼んだ。
司馬懿(しばい)は司馬防と司馬朗に官渡(かんと)での出来事を説明した。今後曹操が漢王朝に手出ししてくる事態が予想され、司馬家も無事ではいられない。司馬防は息子二人に「してよいこと、いけないこと、せざるを得ないことが、物事にはある。今はまさにせざるを得ない時だ。その時がきたのだ。何を言おうと、私は漢の臣だのだからな」と話した。
司馬懿が唐瑛に派手な色合いの服を用意したので唐瑛は困っていたが、司馬懿は、すぐに着替えさせ美しいと絶賛した。そして盛大に婚礼をあげ、その後は共に白髪になるまで、人がうらやむような暮らしをしようと言った。
修復された宮殿で、劉平は伏寿(ふくじゅ)と酒を酌み交わした。そして、お互いを思う気持ちを話した。
翌朝、任紅昌が宮中にやってきて、郭嘉が曹操の命で「楊平はどこだ」という文を司馬家に送った事を伝えた。伏寿は「やはり曹操は見逃さなかった」と愕然としたが、劉平は、すぐに司馬懿に伝書鳩で文を送り、曹操の腹を探るために郭嘉を呼び寄せた。
劉平は、郭嘉に「楊平は袁紹との連絡役として官渡に行かせたが、そこで自分を守って死んだ」と説明したが、その答えでは曹操は満足しないだろうと言った。
一方司馬懿は劉平からの鳩文を受け取り、これから曹操とやりあわねばならないと思ったが、唐瑛との思い出を作るために二人で山登りに出かけた。そして。山頂の景色を眺めながら、二人で共に苦難を乗り越えていこうと誓った。
曹操の元に官渡から逃げた袁紹の息子たち・袁煕(えんき)と袁尚が烏桓(うがん・北部の異民族)と手を結んだという情報が入った。曹操は劉備と漢王朝の存在が心配だったが、郭嘉は、劉備は役立たずの劉表頼りで何もできず、漢王朝については、「陛下は中原の平定を邪魔しない」と見ていた。さらに兵糧の不安も運河の建築によって払拭されたので、すぐに討伐するべきだと進言したので、烏桓討伐に向かう事にした。
しかし曹操は、司馬家問題が解決しなければ落ち着かないので、司馬防と末息子だけは生かし、あとは全滅させるように命じた。郭嘉はその策に困惑しつつ、満寵(まんちょう)に楊修を連れて温県へ向かうように命じた。満寵は郭嘉には司馬懿を殺す気はないのだと理解した。一方、楊修は温県へ行く配下に徐福を選び、楊平についての疑惑を払拭し、楊家と父・楊彪(ようひょう)を守るために司馬家を滅ぼすことを伝えた。
劉平は、曹操が司馬家を滅ぼすつもりだと知り、崔琰(さいえん)に相談した。伏寿は「自ら罠に嵌まるのですか」と心配したが劉平は、「朕はどのような代償でも払う」と聞かない。仕方がないので伏寿は切り札として「袁紹に内通した者の名簿」を差し出した。
盧毓(ろいく)が儒学生を集めたところに、劉平が顔を出し、鄴で学生たちを助けたのは司馬懿だったと打ち明けた。そして、儒学生たちに司馬懿の危機を伝えた。一方崔琰は名簿にあった袁紹に通じた文官たちを集めた。そして、曹操は裏切りを許すような人ではないが、もう追及しないことになった。それは陛下が曹操を抑え皆を救ったからだと伝えた。
司馬家では、「許都の役人に唐殿を見られたら、すべてを知られてしまう。どうしたらいいものか」と慌てていた。唐瑛を別の場所に移すように提案したが、唐瑛はかたくなにそれを拒んだ。しかたがないので、司馬懿は外で何があっても出てこないように約束させた。
満寵と楊修、そして徐福が兵を伴って司馬家を取り囲んだ。満寵は手土産の代わりに、家臣の首を投げ入れた。楊修が、司馬懿をとら得るように命じると、先に司馬家に来ていた楊彪が出てきて、「親不孝者めが」と怒鳴り、父子の言い合いが始まった。しかし満寵は動じずに「司馬防と末息子の他は殺してもかまわぬ」と命じ、曹軍と司馬家の戦闘が始まった。
戦いの音は家の中にいる、唐瑛にも聞こえていた。唐瑛は、たまらず剣を持って飛び出し戦闘に加わった。
劉平は郭嘉に会いに行った。そして、儒学生とその一族の嘆願書を見せ司馬家から手を引くように言った。郭嘉は驚き、一緒に曹操の元へ行こうと言ったが、劉平は「君臣の分をわきまえよ。すぐ朕の所に来るよう、曹司空に伝えよ」と、曹操の方から出向くようにと命じた。
司馬家の戦いは続いていた。楊彪が徐福に合図を送ると、徐福は剣を抜いて、満寵の首に突きつけた。そして兵を引くように命じたが、満寵は動じなかった。そこで司馬懿は「1日だけ、時をくれ。それで我らを赦免する詔を得られねば、我が命を差し出す」と言った。満寵は兵を下がらせ「よかろう。1日だけやろう」と答えた。
郭嘉は曹操に嘆願書を見せた。そして、陛下は情に厚く、苦難を共にした司馬懿を救いたいと思っているのだと説明した。曹操は「情などとは、昔の陛下には、まったく無縁なものだったはず。間違いなく陛下は、昔とはまるで別人だ」と言って郭嘉をにらみつけた。屋敷を出ようとした曹操に、曹丕が声をかけ、司馬氏の討伐を辞めて欲しいと頼んだ。曹丕が司馬懿は才能にあふれ、自分の命の恩人だと言うと、曹操は「考えてみろ、なぜあの者はお前を助けた?」と言い残して宮中へ向かっていった。郭嘉は残された曹丕にそっと「慌てるなかれ」と書かれた文を握らせた。
曹操は劉平に会いに行った。曹操の参内は三年ぶりだった。劉平は「朕が今日、曹司空を呼んだのは、取り引きがしたいからだ。この戦に勝ち中原を平定したいなら、司馬家を許してくれ」と頼んだ。曹操は笑って「司馬家ごときが、そんなに大切ですか?」と言った。劉平は「そうだ。曹司空が罪なき者を殺すのに耐えられぬ。」と答えた。
中国ドラマ – 三国志 秘密の皇帝 – あらすじ-22話(吹き替え版)35・36話(字幕版)
