中国ドラマ-三国志 秘密の皇帝 -あらすじ-14話（吹き替え版）22・23話（字幕版）
中国ドラマ「三国志 秘密の皇帝」のあらすじを、最終回までネタバレありで、全話お届けします。三国志 秘密の皇帝は、中国では54話で放送されましたが日本の吹き替え版（NHK等）では全33話で放送されます。どちらも１話あたりの放送時間の都合によるものなので内容は変わりません。
中国ドラマ- 三国志 秘密の皇帝 -概要
三国志 秘密の皇帝は、中国を代表する歴史小説「三国志」を舞台にしていますが、本物の皇帝・劉協(りゅうきょう)は亡くなり、地方で育った純朴な双子の弟の劉平（りゅうへい）が皇帝に成り変わるという事に焦点を当てた、まったく新しい発想の三国志です。主演は中国のイケメンオーディション番組出身のマー・ティエンユー。出演している俳優は美男美女ぞろい。豪華なセットや衣装に目が奪われますが、物語は命を懸けた激しい権力闘争のなかで、陰謀、策略、駆け引きありで、敵と味方が入り乱れ、複雑に絡み合い目が離せなくなります。この三国志 秘密の皇帝は、中国では動画配信サイトで配信され、動画再生数30億回を記録しています。
監督:パトリック・ヤウ スティーブ・チェン
脚本：チャン・ジャン
原題：三国機密／三国志 Secret of Three Kingdoms
制作：2017年 放送：2018年（中国）
中国ドラマ- 三国志 秘密の皇帝 -あらすじ
後漢末期、曹操（そうそう）、孫権（そんけん）、劉備（りゅうび）の戦国時代。頭角を現した曹操(そうそう)は、皇帝・劉協(りゅうきょう)を傀儡（かいらい）にして勢力を伸ばしていた。一方、心優しい青年、楊平（ようへい）は、幼いときから司馬（しば）家に預けられ、司馬懿（しばい）たちと兄弟のように育っていた。そんなある日、父が突然楊平を引き取りにやってきた。父と都に向かう道すがら、楊平は思わぬ秘密を知らされた。楊平の実の名は劉平（りゅうへい）で、皇帝、劉協の隠された双子の弟だというのだ。しかし、劉平が都に着いた時には、病弱な皇帝はすでに息を引き取っていた。亡き兄の遺志を継いで皇帝に成り代わった劉平は、皇后の伏寿（ふくじゅ）と幼なじみの司馬懿と共に漢王朝を再興するために曹操との戦いに挑んでいく！
中国ドラマ-三国志 秘密の皇帝 -あらすじ-14話（吹き替え版）21・22・23話（字幕版）
ようやく気が付いた曹丕に、伏寿は「郭嘉の命令で来たのか？」と訊ねた。曹丕は「自分の意志で、皇后様を守るためにきたのです」と答えた。
司馬懿と審栄は曹操の拠点と思われる家に踏み込んだが、中はもぬけの殻だった。しかしそれは見せかけで、突然、矢が降ってきた。審栄に矢が当たり痛がって泣き叫んだ。司馬懿が一方の壁を押すと、潜んでいた敵が飛び出してきた。泣きわめく審栄に、司馬懿は毒矢に当たったのだと言い、解毒剤という丸薬を見せると、審栄はすぐに口に入れ飲み込んだ。
荀彧は郭嘉に、手のものを使って陛下を助け出すように頼んだが、郭嘉にそのつもりはなかった。満寵（まんちょう）が来て、鄴の拠点が壊滅させられた事を伝えた。郭嘉はそれが司馬懿の仕業だと見抜いていた。郭嘉はすでに有望な間者を送り込んであるから大丈夫だと言った。
審栄は父・審配に司馬懿を紹介したが、司馬懿を「曹操の回し者だ」と警備の者に捕えさせた。「父上は誤解しておられます」という審栄に、司馬懿は荀彧の下にいたこと、司馬防と曹操は旧友だという事で信用できないと言った。
劉平が戻ると、淳于瓊は皇帝の使者が妻を連れて戦場に赴くなど、袁紹も喜ぶような行いだと褒めた。曹丕は身分を偽って、魏文と名乗ることにした。伏寿は身なりを改め女物の服に着替えるために連れていかれた。劉平と曹丕たちのために準備された食卓には、西域で採れるという葡萄が盛りつけられていた。葡萄の食べ方をしらない劉平に曹丕は食べ方を教え「いつか西域に攻め込んで、葡萄をたくさん食べさせてあげますよ」と言った。
淳于瓊（じゅんうけい）が、贈り物があると曹操が送り込んだ間者たちを拘束して連れて来た。その中に似顔絵で楊平の顔を知っている鄧展（とうてん）がいて、劉平の顔を見て驚いた。曹丕は鄧展を見て「魏家の敵だ」と言って殺そうとしたが、劉平はそれを止めた。そして「鄧展が生きていられるのは服従したからですね」と淳于瓊を信じる姿勢を見せた。猿ぐつわを外された鄧展は、劉平のことを何者だ、と問われて、「漢の皇帝の使者でしょう」と答えた。
劉平は「鄧展は楊平が誰かを知っています。今日は殺すのを止めましたが、郭嘉の所へは返しませぬ」と伏寿（ふくじゅ）に話した。しかし鄧展が劉平のことを“皇帝の使者”だと知っていたので、いったい誰と連絡を取って袁紹軍にとどまっているのかという疑問が残った。
司馬懿は審配（しんぱい）の命で牢に閉じ込められていた。審栄（しんえい）がいる所で、審栄の父・審配の取り調べを受けることになった。「弟が曹操に殺されたそうだが、司馬防の８人の息子は皆、生きている。誰が殺されたのだ？」と訊かれた。審栄が「本当の兄弟ではないのです。仲達は私を助けてくれたように、友のためなら命も捨てる男です」と口をはさんだ。司馬懿は「弟の楊平は楊太尉の一族で、楊太尉と袁様は姻戚です。それで郭嘉は父を疑っています。」と説明し、審配を丸め込んだ。
鄧展は医者の手当てを受けたが、医者が去った後に薬の中に入っていた密書を受け取った。そこに曹丕がやってきた。鄧展は医師から受け取った郭嘉の密書の事を話した。曹丕は「郭嘉はなぜお前を温県にやったのだ？」と尋ねたが、鄧展は口を割らなかった。曹丕と入れ違いに劉平がやって来た。鄧展は自分を殺させなかった劉平の人柄に触れ、似顔絵のことを郭嘉にどう報告するか悩み始めていた。
司馬懿は、牢で武術の達人で残虐な女の刺客が牢につながれている事を聞いた。司馬懿が牢を出ていく時、郭嘉の間者が拷問を受けているのに出くわした。そこで司馬懿は、審栄に「郭嘉の間者を泳がせてみましょう」と言って拷問を受けている男の縄を切って、わざと逃がした。司馬懿の思惑通り、男は表へは出られず、奥に走って行ったので、追いかけ、「司馬懿はここだ。早く出て来い」と叫んだ。その声は唐瑛に届き、二人はお互いの存在を確かめ合った。そこに逃げた男がやって来たので、司馬懿は男の喉を掻っ切った。
一方、曹丕は鄧展の治療をした医師を問い詰めるが、医師は何も知らないと繰り返した。そして騒がれたために、曹丕は医師を殺してしまい、逃げ出した。
劉平は伏寿に葡萄を勧め、曹丕に教わったように丸呑みして見せた。伏寿は知っていて、皮をむいて食べた。そこに鄧展が、曹丕が捕らえられたと知らせに来た。伏寿は見捨てようと言うが、劉平はなんとかしようと思った。曹丕は淳于瓊（じゅんうけい）に尋問されていた。そこに鄧展が伏寿が居なくなったと報告にきた。淳于瓊が二人をつかまえに行くと、鄧展は残りの兵士をかたずけ、劉平は曹丕の縄を解き逃げ出した。追ってくる兵士から劉平達を逃がすために鄧展が囮となり、兵士に捕まり、淳于瓊に殺されてしまった。
司馬懿と審栄は、鄴の街角で得意げに演説している柳毅（りゅうき）を見かけた。柳毅は秦の李斯（りし）の言葉を引用して審配のことを批判していた。そこで司馬懿は審栄に策を授け、柳毅を論破させた。柳毅は司馬懿の入れ知恵と気づいて司馬懿に文句を言ってきた。その様子を崔琰（さいえん）という学者が見ていて、追いかけて来た。崔琰は、袁紹の部下で、宮中を警護する騎都尉の役目を担っている名高い武官だった。先ほどの内容は偏見が過ぎると言いに来たのだった。司馬懿は反論し、崔琰をやり込めた。審栄は嬉しがって「父に頼んで官職を与えてもらえるよう頼んでやる」と言った。
劉平達は大きな村にたどり着いたが、誰もいないようすだった。誰もいない民家に入り、体を休めることにした。劉平は曹丕に食料を探しにいかせた。曹丕が出かけた後、伏寿は「曹丕は曹操の息子ですよ。蛇を飼うようなものでしょう」と忠告したが劉平は「曹丕はとても素直です。曹節も同じ。曹家の子どもたちは皆、そうです。一体、曹操とはどんな人なのでしょう」と言った。その会話を兎をしとめてきた曹丕が聞いていた。
曹丕が鄴（ぎょう）に行って袁紹の領地を見てみたいというので、劉平も鄴へ行くことにした。兎の肉を食べながら、劉平は「世が乱れて十数年。このように荒れ果てた村が、どれほどあるのか。悲しみで胸が潰れそうだ」と村の荒廃を嘆いた。
中国ドラマ – 三国志 秘密の皇帝 – あらすじ-15話（吹き替え版）23・24話（字幕版）
